
「人中心のコンテンツマネジメント」をコンセプトに、ナレッジマネジメントソリューションのリーディングカンパニーとして、2007年9月にマザーズ上場を果たしたリアルコム。ITを使っての企業の新たなワークスタイルの実現に挑戦し続けている同社代表取締役社長CEOの谷本 肇(たにもと ただし)氏にビジネススクール時代のお話を伺った。

——現在のお仕事内容をお聞かせください。
会社自体は2000年に私が立ち上げたもので、おもに社内の情報共有、ナレッジマネージメントとかエンタプライズ・コンテンツ・マネジメントという言い方をするのですが、それを活性化するパッケージソフトを開発し、かつ、そのソフトをどのように最大限活用するかというコンサルテーションをご提供しています。私の仕事はCEOなので会社全体を見てマネジメントしたり、「こういう要件の製品を作ってくれ」と製品開発の際にユーザー視点でリクエストしたり、あとはまあ、ベンチャー企業の社長なので、いまだに営業を一生懸命やったりしています。
——なぜMBAを取ろうと思ったのですか?
私の場合、実は最後の最後までMBAというものを知らなくて、結果的には学部卒で慶應義塾大学のビジネススクール(以下KBS)に入ったんですが、大学4年生の夏に就職活動をして、普通に企業に就職しようと思っていたんです。その頃の私は典型的な大学生だったので、堅苦しい言い方をしたらキャリアプランだとかそういうのがまったくなく、時期が来たからという理由で就職活動を始めた。そんな目的意識だったので、ありがちな有名企業を節操無く、金融だ、商社だ、メーカーだとあたって、その中のある会社から内定をもらったんですが、そのときに初めて本当に自分の人生のこと考えた。要は、その会社に入ったら、自分はどのような人生を歩むんだろうかと。たとえば25歳でこんな感じかなとか、30歳でこんな感じかなとか、もしかしたら、すごく頑張れば役員になれるかもしれないとか、むちゃくちゃラッキーだったら社長になれるかもしれないとかいろいろ想像してみたんですが、そのときに、結論的には社長になってもなんだかつまらないなと思ったんです。それは、別にその会社がつまらないという意味ではなくて、その会社には社員が何万人もいて、当然優秀な人も山ほどいるわけで、自分がいなくても潰れることはないし、別に自分が社長にならなくても、社長として会社をもっと良くできる人がほかに山ほどいるわけで、そうするとなんか、オンリーワンじゃないんだなって思いはじめて。で、急に「やーめた」って(笑)辞めたんです。
じゃあ、辞めてどうするかと考えたときに、私は自分の力でなにかできるような人間になりたいと思ったんですね。それなら、すぐに就職せずにもう一度力を磨こうと、いろんな道を考えていたときに、知り合いからビジネススクールというものがあると教えられて、そのとき初めてその存在を知って(笑)、直感的に行くことを決めたんです。それが大学4年の夏。でも、そこからアメリカのビジネススクールへ行こうとすると、準備等含めて最短で1年、つまり、社会人になった年の9月ぐらいから行ける計算になるんですよね。で、それはちょっとキツいなあと思って、当時国内で唯一MBAが取れたKBSへ行ってみたらすごくいい先生が何人かいらして、「こんなに質の高い先生がいるなら慶應もいいかな」と思って受験したら運良く受かったので、行くことにしたんです。





