
映画を中心に、オリジナリティ溢れる優れたエンタテインメント作品を私たちに提供し続けている株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント。その世界的企業をダイナミックに牽引する宗方 謙氏に直撃インタビュー。
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——現在のお仕事内容をお聞かせください。
株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. 以下SPEJ)の代表取締役社長に就いています。本社Sony Pictures Entertainmentはアメリカ、ロサンゼルスにあり、18年前にソニー株式会社が、コロンビア・ピクチャーズという映画会社を買収してできた会社です。SPEJはその日本支社になります。
事業内容は大きく分けると4つあり、ハリウッド映画を日本のマーケットで宣伝・配給する映画事業、それらをDVD、ブルーレイなどパッケージ化して販売するホームエンタテインメント事業、映画やアメリカのテレビ番組の放送権を日本のテレビ局に販売するテレビ事業。テレビ事業の一環として、最近は「ビデオオンデマンド」という、インターネットを経由して個人のパソコンに映画をダウンロードして見る事業も大きくなっています。もう一つは映像事業で、すなわち日本発の映画製作なのですが、これからはここにも力を入れていこうと考えています。すでに様々な会社との共同出資や共同製作でアニメーションを製作し、それを日本はもちろん、海外でも公開、販売しています。これら4つの事業に加え、CS放送やCATVなどで放映されているアニメ専門チャンネル「アニマックス」と、海外ドラマを中心としたチャンネル「AXN」があり、両社ともジョイントベンチャーで、我々がマネージングパートナーをしています。
——MBAを取得しようと思われた、そもそものきっかけは?
最初は全然真面目に考えていなくて(笑)。1987年当時、ソニーの総合企画室にいて、同僚のアメリカ留学を手伝ったのです。彼は将来を大変見込まれていたのですが海外経験がなく、会社としては優秀な若手に海外経験をさせたくて、企業派遣という形でアメリカのビジネススクールに行くことになりました。私は幼稚園の頃からインターナショナルスクールに通っていて、大学もアメリカでしたし、入学試験の準備とか、エッセイの書き方の要領を得ていました。彼にアドバイスをしているうちに「面白そうだな」と思いはじめて、彼が受けなかったスタンフォード大学とハーバード大学のビジネススクールを受けてみたのです。そうしたらハーバード大学から合格通知が来たので「それじゃあやってみようかな」と(笑)、それがきっかけです。
もちろん、そこに求めていたものがあって、私の場合会社の経営を学びたかった。日本の会社ではたいてい、すごく長い期間をかけて会社の経営を一つ一つ学んでいきます。でも私は2年間集中的に勉強して、「ファイナンスとは?」「組織とは?」といったポイントだけ押さえて理解できればいい、あとは専門家に任せればいいのではないかと思った。
アメリカのビジネススクールには、世界中から意欲や向上心が人一倍ある人たちが集まるので、そこで武者修行するのも面白いと思ったし、ともかく受かってしまったのだから行くしかないかと(笑)。そこで多様な経験を持つ人たちと会い、これからどういう仕事をしたいのか考える機会と受け止めました。2年間のプログラムでは、1年生と2年生の間に夏休みがあるのですが、私はその間もアメリカ人と同じようにインターンシップとしてサマージョブをやり、小遣いを稼ぎながら、実際に興味がある分野の仕事はどういうものなのか体験したいと思いました。





